無二的人間の思想と形成
無二の「二」とは、「能取(主)・所取(客)」のことで、自分と相手ともいえる。その相手が、親・子、夫・妻など人のこともあり、米・ロというふうな国際関係にもなり、また財や地位のごとき物の方面に関することもあって、そうしたさまざまな主・客の重なり合う対立を超えて、自分勝手をせずに、自分は相手を生かし、また自分もそれをとおして日々自分なりにいのちの実りをまっとうする生き方を「無二的人間」と称する。 『空外墨跡』山梨県立美術館本 序記より
山本空外上人は、明治35年(1902)広島市生まれ
東京大学を首席で卒業、当時から、終生4時間の念仏行の生活をおくり、東京大学仏教青年会で活躍、会館を作りました。
平成13年(2001)京都法蓮寺にて百歳で遷化。
東大仏青会館の「山本空外上人展」を契機にホームページを作りました。
展覧会において、山崎弁栄上人。中曽根首相がレーガン大統領にあげた出西焼の茶碗。湯川秀樹、岡潔。等の関係者の作品展示をしました。
「無二的人間の形成」を掲げ、生涯、伝道の日々でした。
平成元年、島根県に一財・空外記念館開館。千年建築の記念館には、空外上人の作品群、東西の学術文献が納められ、年一回の開館には日本各地から訪れる人が絶えません。
上人の書は空海、慈雲、良寛の書と同じく、自然のいのちが躍動する心の書といわれ、詩人の坂村真民は「・・先生の字からは音が出ている・・生きてゆく力と喜びとが生まれ、命の延びる書である」と讃えました。
一般財団法人空外記念館
〒699-1125
島根県雲南市加茂町大崎39-8
0854-49-7521
fax0854-49-7521
http://cq-lillian.kir.jp/kugai-kinenkan/
https://www.city.unnan.shimane.jp/unnan/kankou/spot/iseki/musium04.html
http://www.unnan-kankou.jp/contents/spot/103
https://www.its-mo.com/detail/KNK_ZPOI-00000000000002912375/
http://www.kankou-shimane.com/ja/spot/detail/2068
亡くなってから、評価が上がる書は歴史上、山本空外上人の書が初めてといわれています。
『書論体系』(山本空外著)『墨美』(森田子龍)4冊にうらづけられた書は、誰にも書けない美しい書です。将来「国宝」になるといわれました。